適応障害

本人にとって耐えがたいストレスを感じる特定の原因や状況に反応して、情動面や行動面で症状が出現する疾患です。原因や状況にさらされてから1か月~3か月以内に症状が出現し、原因や状況から離れたり、除去できると症状も消失することが特徴です。

きっかけとして職場での異動や転勤、転職などはっきりしているものもありますが、ストレスの原因から離れたり除去ができない場合には、症状が慢性化することもあります。医療的な対応に加え、本人をとりまく環境の調整や適応の支援といったサポートが必要なこともあります。状況が複雑になることもあり、うつ病などの他の疾患につながることもあります。

代表的な症状

  1. 抑うつ気分:気分のおちこみ、涙もろさ
  2. 不安:神経過敏、心配
  3. 素行の障害:無断欠勤、破壊行為、無謀運転、喧嘩など社会的規範や規則をおかす
  4. その他:身体的不調、引きこもり、仕事や学業における停滞がみられる

(DSM-5より一部改変)

症状はひとによりさまざまなので、普段と違うな、と感じたときには精神科専門医師の診察を受けることをお勧めします。