突然、何の前触れもなく、激しい動悸、息苦しさ、吐き気、めまい、発汗などの発作に襲われ、数分以内にピークとなります。病院で検査を受けても異常なしと言われますが、発作を繰り返していくうちに「また発作が起こるのではないか」という不安(予期不安)が出現してきます。
その後も発作が頻回に起こると「乗り物に乗るのが怖い」、「外出するのが怖い」という状態を呈するようになり、発作を起こしやすい状況や援助を求められない空間を回避するようになります(広場恐怖)。そして、日常生活に支障をきたすようになります。この回避行動により、発作に敏感となりさらにパニック発作を起こしやすくなるというサイクルが作られていってしまいます。
パニック障害は、薬物療法だけでなくカウンセリングなど心理療法を組み合わせて治療することが大切です。
代表的な症状
- 動悸、どきどきする
- 汗をかく
- 体が震える
- 息切れや息苦しさ
- 窒息するような感じ
- 胸の痛みや不快感
- 吐き気やおなかの不快感
- めまい、ふらつき、気の遠くなる感じ
- 寒気や熱感
- 感覚麻痺またはうずき感
- 現実ではない感じ、自分自身から離脱している感じ
- どうかなってしまうことへの恐怖
- 死ぬことへの恐怖
(DSM-5より一部改変)