コンサルテーション

組織におけるメンタルヘルス対策の現状把握や組織内の産業保健スタッフ、人事労務担当者などのメンタルヘルス担当者との連携が重要となるため、これらのサービスには原則としてスタッフサポートプランが必要です。

リフレッシュ・カウンセリングプログラム

プログラムの概要

特定のグループに対してグループ全員の個別面談を実施します。面談では心身の健康のスクリーニング、ストレスについてのヒアリング、メンタルヘルス予防にむけたセルフケアの心理教育などを行います。

プログラムの目的

プログラムを通じて個人のメンタルヘルス対策に加え、集団における課題の抽出を行います。個人に対しては、一次予防(発症予防)、二次予防(早期発見・早期介入)の促進を行います。また、個人の状態により病院の情報提供や受診勧奨を行うことがあります。集団に対しては、面談の結果をまとめて報告会を実施し、集団の状態と課題の整理、改善に向けた提言をします。

プログラムの流れ

①設定
組織のメンタルヘルス対策や取り組みたい課題から対象とする集団を設定します。対象人数と実施期間をふまえて、実施形式(オンライン・対面)、日程を調整します。

②個人面談
質問票を用いる場合は面談前に記入をしていただきます。1回30分でひとりずつ面談を行います。質問票をふまえておひとりおひとりの状態の確認や、ストレス予防法などをお話しします。

③報告会
個人面談の結果をまとめ、集団における現状、強み、課題を抽出し、アクションプランの提示を行います。産業保健スタッフや経営層、人事労務担当者などを対象に報告会を実施します。報告会で提示する情報は個人が特定できないよう配慮いたします。

実施例

対象実施頻度内容
全職員年1回健康状態の把握と維持、メンタルヘルス対策の確認
異動者全員年2回異動者のメンタルヘルスのスクリーニング
特定部署単発休職者が続くため状態の把握と対策をたてるため
高ストレス職場年1回ストレスチェックで高ストレス者割合が高い職場の現状把握

実施企業様から

従業員からのお声

  • 安心して話ができる機会があってよかった。
  • カウンセリングを初めて受けることができて良かった。

メンタルヘルス担当者からのお声

  • 従業員からのリアルなお話を通じて、健康状態の全体像やストレスの原因を具体的に理解できた。
  • 組織として取り組んでいた課題の効果を確認できた。
  • 集団へのアンケートと比べ、全員を面談することで状態の把握と課題の抽出を能動的にすることができ、対策を打ち出すことに役立つことができた。
  • 集団における課題や問題の抽出だけでなく、それらをふまえたアクションプランの検討まで実施することができたため、その後の取り組みにつなげることができた。

CISMプログラム(危機におけるこころのケアプログラム)

プログラムの概要

CISM(Critical Incident Stress Management)プログラムでは、組織にとって危機的な出来事が発生することで生じる、従業員のストレスに対して、組織として早期介入しストレスマネジメントを目的としています。

プログラムの目的

危機的イベントで従業員にかかるストレスに対して、危機の性質をふまえてプログラムを実践することで、メンタルへルス不調の予防や早期介入、モチベーション維持を目的としています。

プログラムの対象例

ポストベンション

ポストベンション(事後介入、事後ケア)とは従業員の自死、突然死、事故死、職場内の事件など、周辺の従業員や組織への衝撃が大きいイベントが発生した場合に、遺された方々への影響を最小限にすることです。状況に即した立案から個別面談の実施、再発予防や職場環境改善に向けた提案など、包括的なコンサルテーションを行います。

組織改編

事業所の閉鎖、人員削減(早期退職プログラム)、事業内容や体制の変更などの組織改編時には、従業員間の葛藤、職場環境への不適応、モチベーション低下、メンタルへルス不調が生じやすくなります。組織の特徴と組織改編の性質に基づいて職場状況やメンタルへルスへの影響を想定し、実施時期や時間経過などを考慮した適切な対策を取れるようコンサルテーションを行います。

プログラムの流れ

実施前コンサルテーション

  • 事象に関する必要情報のヒアリング
  • 想定される職場や従業員の状態と対策の検討
  • 個別面談対象者の選定、面談案内方法の検討
  • 個別面談後のフォローアップ方法の検討

個別面談

  • 心理教育(緊急事態に際した心身反応と回復プロセスについて)
  • 心身の状態のスクリーニングと適切な資源へのリンケージ
  • 個々の状態に応じたセルフケア、ストレスマネジメントの検討
  • 管理監督者を対象とした部下サポートのためのコンサルテーション

報告会

  • 組織全体の傾向の報告と事後対策および再発予防策などの提案
  • 社内専門職(産業医、保健師など)への面談情報の共有(本人の同意に基づく)

プロジェクトコンサルテーション

サービスの概要

メンタルヘルス対策の体制構築や休復職制度などの制度整備といったメンタルヘルス対策に関するプロジェクトを立ち上げ、メンタルヘルス施策の企画・立案・実行を担う社内メンタルヘルス担当者の方(人事労務担当者・産業医・保健師など)を支援するサービスです。

サービスの対象例

  • 産業保健体制の整備、人員配置
  • 休復職制度、休復職支援体制の整備
  • メンタルヘルス・ガイドラインの作成

要望に応じてプロジェクトを提案いたしますので、ご相談ください。

ケースコンサルテーション

サービスの概要

メンタルヘルス不調が関係する個別事例などに精神科医や心理職などが専門的な見地からコンサルテーションを実施します。

サービス対象例

  • メンタルヘルス不調が疑われる/抱えている従業員への対応
  • メンタルヘルス不調による休職中/復職後の従業員への対応
  • 職場で問題行動(連続する対人トラブル・ミス・クレームなど)を起こす従業員への対応
  • メンタルヘルス不調による休復職者の人事的問題に対する対応
  • メンタルヘルス不調の従業員に対する会社のリスクヘッジ対応(安全配慮義務履行・労災/過重労働関連)
  • 事故などが発生した時のメンタルヘルスに関する対応

社外指定医としての精神科医師による意見書

  • メンタルヘルス不調者の状態確認や必要な配慮
  • 復職について:復職判定・経過観察や就業制限の要否・周囲への配慮・予測されるリスクなど