過ごし方は「あじわい」がポイント
「気分転換をしようと思って過ごしていたはずなのに、疲れが取れた気がしない..」と感じられるときはないでしょうか。例えば、同じ「面白い動画を見る」という過ごし方でも、「動画を見ながら仕事のことを考え、気が付いたら見飛ばしているシーンがあった」という状態では、気持ちの面でリフレッシュすることは難しい場合もあるかもしれません。「動画に集中していたら、いつの間にか他のことが気にならなくなっていた」という状態では、すっきりした気持ちやわくわくした感じなど、ポジティブな感情に満たされることもあります。このように、見かけ上は同じ過ごし方でも、その中身が異なっていることはよくあります。いま一度、ご自身の過ごし方を、「中身はどうなっているかな?」という視点で覗いてみましょう。
休みの過ごし方をよりリラックスしたものにするためには、休んでいる”今”を「あじわう」ことがポイントです。身体がゆるんでいる感覚や、「楽しい」という感情など、休みを過ごす中で生じた感覚や感情にフォーカスしてみましょう。初めは違和感を覚えることもありますが、「休んでいることを意識する」ことに慣れていくと、休みが短いときでもリラックス感を得られやすくなります。
今月のひとこと
「ブランコに揺られると 大丈夫が少し帰ってくるんですよ」
井上まい「大丈夫倶楽部」より (出版:株式会社レベルファイブ)
主人公が、些細なストレスが積み重なっていると感じたとき、ブランコに揺られて心を落ち着かせているシーンでのセリフです。
休みの過ごし方はさまざまですが、忙しない日常の中では、そもそも「どう過ごしたら自分は楽しい/心地よいか」を忘れてしまいやすいもの。宝探しのように、日常の中から「楽しい」「心地よい」と感じられるヒントを見つけること自体も、楽しいものかもしれませんね。