「親しき仲」を盾とせず
私たちは、関係性が近しい相手には、自分の考えや気持ちを理解してもらいたいという想いが、より強くなることがあります。
想いが募るあまり、「私のことが本当に大切なら、応えてくれますよね」「友達なんだから、断らないよね」「長い付き合いなんだから、わかってくれるでしょう?」と、「愛情」や「親しい関係性」があることを理由に、相手に自分の望みを受け入れるよう迫ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、相手としては、「受け入れないと関係性が壊れてしまうのではないか」といった不安を抱きやすくなり、あなたの望みに応えるために無理を重ねてしまうこともあるでしょう。あるいは、「望みを受け入れられない自分は、薄情なのではないか」と、自身を責めてしまうひともいるでしょう。
「親しき仲」を盾としたやり取りが重なると、やがてお互いの関係が対等なものではなくなり、こじれていってしまう可能性も考えられます。
望みを伝えるときは、ただ「私はあなたにこうしてもらえるとありがたい」「私はあなたに、このことを理解してもらえると嬉しい」と、シンプルに伝えあうことを意識してみませんか。
今月のひとこと
その望みは、誰のもの?
私たちは、相手の期待や望みに応えたいと思うあまり、「あなたはこれ苦手だと思うから、私が代わりにやるね」「あなたは興味がないだろうから、断っておいたよ」と、つい先回りして動いてしまうことがあります。
ただ、「相手はこう望んでいるはず」という考えが強まるときは、その裏に「自分の望みや期待」が隠れていないかも、確認しておくことが大切です。
本当は自分が相手に「やってほしくない」と思っているのに、「〇〇さんはやりたくないはず」と、「自分の望み」を「相手の望み」にすり替えていることがないか、一度ふり返ってみましょう。

