こころのミニ通信

MPSセンターで配信している こころの通信 に掲載しているサブコラムを公開しています。メンタルヘルスにまつわるトピックとなっていますので、是非ともお読み下さい。

2023年01月号 ~ 身体の様子は「見張らず、見守る」

身体の様子は「見張らず、見守る」

 心にストレスを受けたとき、身体にも不調や痛みが出ることがあります。代表的なものは、頭痛、腹痛や便秘、皮膚のかゆみ、首の痛み、動悸や呼吸のしづらさなどです。
 身体の不調や痛みがあるだけでもつらいものですが、身体のつらさが落ち着いているときでさえ「また痛くなったらどうしよう」「あの感覚が来たら嫌だな」と、身体に意識が集中しやすくなります。身体の嫌な感覚に身構えるのは自然な反応です。しかし、身体を「見張る」ように気になるところへ意識を向け、身体の不調や痛みを待ち伏せすることで察知する力が増え、次に不調や痛みの波が訪れたとき、実際の身体の変化以上につらく感じやすくなります。
 身体を「見張る」状態になっている場合は、不調や痛みなどの「身体の変化」と、それに対する「不安」「恐怖」といった感情を結び付けていることが多いです。そのため、身体の様子を「見守る」ようにすることで、身体の様子が普段と違っても慌てずにいられるようになります。身体の感覚と感情を分けて観察してみることも有効です。
 身体的な疾患が要因となっている場合や、医学的な診断・治療が必要な場合もあるため、まずは医師とご相談の上、身体と適度に付き合っていきましょう。

 

今月のひとこと

今年の「軸」は何ですか?

 年始はこの一年の抱負を立てる方もいらっしゃるのではないでしょうか。「大きい案件を担当する」といったお仕事にまつわるものもあれば、「旅行に行く」などプライベートを豊かにするものもあるかもしれませんね。具体的に「何かをする」という抱負も素敵ですが、「人に丁寧に接する」「新しい発見をする」など、「こうありたい」という今年の軸になるような抱負をひとつ立ててみるのもいいかもしれません。

 皆様にとって、健やかで幸多き一年となりますよう、心からお祈りいたします。本年もよろしくお願いいたします。

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