自分の「生きざま」を動物に喩えてみるなら?
なんとなくモヤモヤするなど、時には自分の感じていることが上手く掴めないことは、誰しもあるのではないでしょうか。そんな時は「アニクロ」からヒントを得てみるのも一つです。
「ア二クロ」とは、アニマル・クロッシングの略で、最近の自分の「生きざま」をふり返り、それを動物に喩えるワークです。
例えば「迷子のクラゲ」「蟻を食べたくないアリクイ」など、その動物がどんな風にあるのか、何をしているのかを思い浮かべてみます。
どんな動物がしっくりきますか?動物に喩えることで、言葉にならない自分の在り様が少し見えてきたり、新しい理解が生まれるかもしれません。
◆「ア二クロ」実践例:
『砂漠の砂に埋もれた1匹のカピバラが浮かんできた…カピバラの自分には砂漠は暑すぎて、少しぐったりしている感じ。
いったん、川辺で涼んでクールダウンできたらいいのに…
そういえば最近の自分は、周りの人の熱量に圧倒されて、飲み込まれているような気がする…
自分が落ち着ける場所で、じっくり考えてみることが必要なのかも』
参考:池見陽・筒井優介・平野智子・岡村心平・田中秀男・佐藤浩・河﨑俊博・白坂和美・有村靖子・山本誠司・越川陽介・阪本久実子(2019):アニクロ:体験過程理論から見出された実存的なワーク.Psychologist:関西大学臨床心理専門職大学院紀要,9,1-12.
今月のひとこと
「言葉」から世界を感じてみよう
皆さんは「翠雨(スイウ)」という言葉をご存知でしょうか。「翠雨」とは青葉に降りそそぐ雨のことで、その青葉から滴る雫に、緑色に輝く「翡翠」を思い出される方もいるでしょう。
また、「スイウ」という言葉の響きに、どこか清々しさを感じる方もいるかもしれません。
雨の日は、空を覆う雲や濡れて汚れる服に、何となく気がめいってしまうこともありますが、四季の風情を繊細に表現した「言葉」から世界を感じてみると、また違って味わえるかもしれません。