環境にも目を向けて「ほどよい落としどころ」を探そう
メインコラムでは、キャリアを選択する上で、自分の内面と向き合う大切さをお伝えしてきました。
しかし、さまざまな事情で「大切にしたいこと」を100%実現している、という人は少ないものです。
自分は今、職場や家庭でどんな役割を担っていて、同僚や家族、パートナー、そして何よりあなた自身が、自分に対してどんな期待があるのか。その優先順位はどうか。それらを整理していくことも、現実的なキャリア検討には欠かせません。
そうして「大切にしたいこと」と「期待されている役割」が整理されたら、「今の自分にとってほどよい落としどころ」を探っていきましょう。これは時間とともに変化していくものなので、完璧は求めず、「今はこんな感じかなぁ」というくらいで大丈夫です。
ここで大切なのは、「今の自分は、こういう理由でこうなんだなぁ」と自分が腹落ちすること。
人は、不満足な状況でも、その理由がわかるといくらか安心できたりします。
そうして現状に納得感が持てると、今やるべきことに集中しやすくなったり、以前より少し前向きに取り組めるようになるかもしれません。
今月のひとこと
自分と向き合うときは 一息入れてから
自分が何を大切にしたいかを探る、これまで自分がどのように感じていたかを振り返る…など、自分と向き合う時間は、実はエネルギーを使います。特に、落ち込んでいるときや焦っているときに自分を顧みようとすると、ネガティブな方向に考えやすくなるものです。
自分と向き合うときは、おいしいおやつとあたたかいお茶で一息入れたり、十分な睡眠をとる、外を歩いて気分を入れ替えるなど、
「今」の自分を整えてあげることも、大切にしてくださいね。