情報と主体的に付き合おう
最近、痛ましい災害や、目を覆いたくなるような事件・事故に関する報道に触れる機会が多かったと思います。
そのような状況では、自分自身や、自分にとっての大切な人の安全が心配になり、
報道やワイドショー、SNSなどから受け取る情報に過敏になってしまうのはごく自然な反応と言えるでしょう。
一方で、意図せず衝撃的な映像・写真や、攻撃的な意見を見聞きしてしまい、
気持ちが揺さぶられて疲れてしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現在の情報社会では、ひとつの情報に関連して、さまざまな情報が芋づる式に目に入るような仕組みが整っています。
それにより、情報の整理が難しくなってしまうことで混乱したり、いつの間にか感情が振り回されてしまうこともあります。
だからこそ、情報と主体的に付き合うための仕組みも併せて整えておくことが必要なのかもしれません。
たとえば、SNSやTVをチェックする時間を決めて、情報に触れる機会を意図的に絞ることや、
「自分は何を知りたいのか」と、情報を確認する目的を意識することをお勧めしたいと思います。
参考:瀬戸山陽子(2021)ソーシャルメディアからの情報やマスコミ報道との付き合い方, 日本看護協会機関誌, 73(12), 86-89
今月のひとこと
緊張はわるいもの?
皆さんは「緊張」についてどのように感じますか?
「緊張している時の感覚が嫌」
「緊張のせいでいつものパフォーマンスが出せない」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
緊張を感じるのは、目の前の環境にすばやく対応するために、心身が準備をしているときです。
緊張すると鼓動が早くなったり声が震えたり、いつもと違う感覚があると思いますが、
それは「今の状況でなんとかがんばりたい」という気持ちの表れかもしれません。
一方で、緊張がずっと続くと心身に負担をためてしまうので、その場合は緊張をほぐす時間も作ってみてくださいね。