ほめ言葉をどう伝える?
皆さんは、相手をほめたいと思ったとき、どんな風に伝えているでしょうか?
たとえば、
「あなたは、すごく優しいね」
「あなたは、とても真面目な人だよね」
など、
「あなた」が主語になる表現=”Youメッセージ”でのほめ言葉は、
日常生活の中でよく使われているかと思います。
相手にとって「言われると嬉しい言葉」であった場合は、
Youメッセージはとても力強い、ポジティブなメッセージとして相手に届きます。
一方で、「真面目である」ことがコンプレックスとなっていて、
もう少しゆるく生きたいのにそうできないと相手が感じていた場合は、
「あなたは、とても真面目な人だよね」
という言葉を、ほめ言葉としては受け取りづらいかもしれません。
あるいは、
「Aさん真面目だから、これやっておいて」
といったように、「真面目である」ことを理由に、これまで周囲から色々なことを強いられた経験のあるひとは、
“望まないイメージ”
を押しつけられたように感じてしまうでしょう。
相手との関係性がまだあまりできていない場合には、
「あなたが真摯に対応をしてくださるので、(私は)とても助けられています」
など、”Iメッセージ”(「私」が主語になる表現)でほめ言葉を伝えてみると、
相手に受け取ってもらいやすいかもしれません。
今月のひとこと
“自分”と”悩み”を分ける
たとえば、周りと比較してしまいがちであることに悩んでいるとき、
“自分は他人と比較してばかりの人間だ”
と思うと、より自分を責めて、苦しくなってしまうものです。
そんなときは、自分自身と悩みの種を分けて考えてみるのも一つです。
「他人と比較してばかりの私」
ではなく、
「『比較したがりさん』が私のもとにやってくる」
と捉えてみるのはどうでしょうか。
そうすると、
「『比較したがりさん』が安心するためには、どんなことが必要だろう?」
と、少し俯瞰的に考えることができたり、
落ち着いて悩みの種と向き合えるかもしれません。