あなたのまわりのこころの専門家
主治医は、あなたが日常生活を送りやすくなるように、
診断や薬の処方を通じて治療を行ったり、
体調をととのえるために必要なこと(休養の要否や業務上の配慮など)を職場に伝えることが役割です。
そのほか、あなたのまわりで心のサポートをしてくれる専門家をご紹介します。
〇社内の産業保健スタッフ(産業医や保健師など)
主治医があなたの不調や症状の治療を行うのに対し、
産業保健スタッフは「あなたが今の職場で健康に働けるか」を、主に予防的な視点から考えます。
職場に健康面を悪化させるものがないかを確認したり、
仕事量や残業時間が過剰に多い場合には負担を減らすよう職場に提言したり、
状況に応じて役に立ちそうな支援を提案したり
と、「職場とあなたの間に立つ身近な専門職」として活動しています。
〇カウンセラー
あなたの悩みを聴いて、
あなたがどうしていきたいか、
どうしていくのがよさそうかを
一緒に考えます。
話を聴いてもらうことで考えが整理されたり、
自分がなぜ悩んでいるのかが腑に落ちると、
気持ちが落ち着くこともありますので、
時には相談先の選択肢の一つに入れてみてください
今月のひとこと
「相談」=自分への労わり
誰かに自分のことを相談する、ということにハードルを感じるとき、
「こんなことで悩んでいるなんて恥ずかしい」
「自分の些細な問題なのだから、大事にはしたくない」
と、自分が悩んでいること自体を
「普通ではない」
と捉えていることもあるかもしれません。
けれど、実は、どんな人でも例外なく、何かに悩むものです。
状況や程度の差はあるかもしれませんが、
悩んでいる状態そのものはむしろ自然なことと言えるのではないでしょうか。
そして、自分を労わりながら悩みと向き合いやすくすることが「相談」なのかもしれません。