こころのミニ通信

MPSセンターで配信している こころの通信 に掲載しているサブコラムを公開しています。メンタルヘルスにまつわるトピックとなっていますので、是非ともお読み下さい。

2024年06月号 ~ こころを天気にたとえるなら?

こころを天気にたとえるなら?

たとえば、こころが明るくスッキリしている様を

「晴れ晴れとした気分」と表現したり、

先行きに懸念がある様子を

「暗雲が漂う」と言ったり、

こころの在りようを天気になぞらえたことはありませんか?

 

自分の気持ちがつかめないときは、

「いまの私のこころの天気はどんな感じだろう?」

と自分に問いかけて、

頭の中でイメージをふくらませたり、

絵に描いたりしてみるのも一つかもしれません。

 

例:灰色の雲が空を覆っているけれど、雲の切れ間からは少し光が差している

➡ 行きづまり感もあるけど、なんとかなるのでは?と思えている自分もいるのかな…

 

移ろう天気の中で生きている私たちのこころは、

常に同じではいられません。

 

天気と同様に、変わりゆくのが自然と考えると、

晴天で爽快に過ごせる日もあれば、

長雨でままならない日もあるねと、

自分の状態を少し受け止めやすくなるところもあるかもしれません。

 

雨が降ったら、傘をさしたり雨宿りをするように、

こころが雨のときも、同じように自分をケアをしてあげてくださいね。

参考:土江 正司(2008)「こころの天気を感じてごらん:子どもと親と先生に贈るフォーカシングと「甘え」の本」 、コスモス・ライブラリー

  

今月のひとこと

「ちゃんと」をほぐす

「ちゃんとやらなければ」

という思いの背景をたどっていくと、

誰かから投げかけられた

「ちゃんとしないと、やっていけないよ/ダメになるよ」

といった言葉が影響していることも。

 

しかし、「ちゃんと」は、たった一つの正解があるわけではなく、

実はひとによって基準があいまいです。

 

つまるところ、

「ちゃんとやりなさい」

は、

「私が望む通りにやりなさい」

とも言い換えられます。

 

「ちゃんと」に込められた相手の望みや期待をよくよく確かめてみると、

自分がどこまで応えていく必要があるのか、判断しやすくなるかもしれません。

バックナンバー

2025年1月号 ~ 女性のミッドライフ期

2024年12月号 ~ やさしいボディスキャン

2024年11月号 ~ 異なる意見や想いを受け取るとき

2024年10月号 ~ 緊張との付き合い方

2024年09月号 ~ ストレスチェックでセルフモニタリング

2024年08月号 ~ アルコールの飲み方

2024年07月号 ~ 困りごとに向き合う姿勢づくり

2024年06月号 ~ こころを天気にたとえるなら?

2024年05月号 ~ あなたのまわりのこころの専門家

2024年04月号 ~ 睡眠 と 呼吸

2024年03月号 ~ ほめる ことば

2024年02月号 ~ 情報との付き合いかた

2024年01月号 ~ セルフケア の捉えかた

2023年12月号 ~ 年末年始の過ごし方

2023年11月号 ~ 大切にしたいこと はなんですか?

2023年10月号 ~ ポジティブな感情でリフレッシュ

2023年09月号 ~ 眠るための環境づくり

2023年08月号 ~ ほどよい落としどころ

2023年07月号 ~ 「怒り」のケア

2023年06月号 ~ 過ごし方は「あじわい」がポイント

2023年05月号 ~ 「生きざま」を動物に喩えて

2023年04月号 ~ 相談にちょっとした工夫を

2023年03月号 ~ 悲しみとの向き合い方

2023年02月号 ~ 介護を受ける親のこころ

2023年01月号 ~ 身体の様子は「見張らず、見守る」

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