こころを天気にたとえるなら?
たとえば、こころが明るくスッキリしている様を
「晴れ晴れとした気分」と表現したり、
先行きに懸念がある様子を
「暗雲が漂う」と言ったり、
こころの在りようを天気になぞらえたことはありませんか?
自分の気持ちがつかめないときは、
「いまの私のこころの天気はどんな感じだろう?」
と自分に問いかけて、
頭の中でイメージをふくらませたり、
絵に描いたりしてみるのも一つかもしれません。
例:灰色の雲が空を覆っているけれど、雲の切れ間からは少し光が差している
➡ 行きづまり感もあるけど、なんとかなるのでは?と思えている自分もいるのかな…
移ろう天気の中で生きている私たちのこころは、
常に同じではいられません。
天気と同様に、変わりゆくのが自然と考えると、
晴天で爽快に過ごせる日もあれば、
長雨でままならない日もあるねと、
自分の状態を少し受け止めやすくなるところもあるかもしれません。
雨が降ったら、傘をさしたり雨宿りをするように、
こころが雨のときも、同じように自分をケアをしてあげてくださいね。
参考:土江 正司(2008)「こころの天気を感じてごらん:子どもと親と先生に贈るフォーカシングと「甘え」の本」 、コスモス・ライブラリー
今月のひとこと
「ちゃんと」をほぐす
「ちゃんとやらなければ」
という思いの背景をたどっていくと、
誰かから投げかけられた
「ちゃんとしないと、やっていけないよ/ダメになるよ」
といった言葉が影響していることも。
しかし、「ちゃんと」は、たった一つの正解があるわけではなく、
実はひとによって基準があいまいです。
つまるところ、
「ちゃんとやりなさい」
は、
「私が望む通りにやりなさい」
とも言い換えられます。
「ちゃんと」に込められた相手の望みや期待をよくよく確かめてみると、
自分がどこまで応えていく必要があるのか、判断しやすくなるかもしれません。