アルコールの飲み方が心配なひとがいる時は?
家族など、身近に「アルコールの飲み方」が心配なひとがいる時、
どうすればよいのでしょうか。
減酒するよう説得しても改善に至らず、
「何でやめられないんだ」
「意志が弱い」
と、心配のあまり、
相手を責めてしまうことも少なくないかもしれません。
<心配なアルコールの飲み方>
・飲むスピードが早い ・飲酒量が増えていく ・隠れて飲んでいる様子がある
・酒臭が残る状態で出勤 ・二日酔いでの欠勤、遅刻 など
ただ、相手にアルコールを控える様子が見られないのは、
あなたの想いを真剣に受け止めていないからでも、
意志が弱いからでもなく、
「飲まずにはいられない依存状態」
に陥っているからかもしれません。
飲酒で日々の苦痛を和らげている方の場合、
「アルコールを手放して、この先どうやって生きていけばよいのかわからない」
という心境にあることも。
関わりに行きづまりを感じた時は、
あなた自身が疲れすぎないためにも、
本人への接し方や心配に思うことを、
専門家にいちどご相談してみていただけたらと思います。
相談先:精神保健福祉センター、家族会、同僚であれば職場の健康管理部門など
今月のひとこと
アルコール量をふり返ろう
飲酒に伴う健康リスクを小さくする上では、
1日あたりに摂取する純アルコール量を減らすことも大切です。
アルコール量を計算してくれるサイトなども活用して、いちど、ふり返ってみましょう。
純アルコール量(g)の計算式:
お酒の量 ▢ ml × アルコール濃度 × 0.8 (アルコールの比重)
例)
アルコール度数「7%」の缶チューハイを「1缶350ml」飲んだ場合
お酒の量 350ml × アルコール濃度 0.07( 度数 ÷ 100 )× 0.8 =19.6g
参考:厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」