アスリートの皆さんは、緊張とどう付き合っているの?
今年の夏、
パリで開催されたオリンピック・パラリンピックでは、
多くの感動的な瞬間と記憶に残るシーンがあったかと思います。
4年に一度のスポーツの祭典は、
世界中の注目を集めて華やかに開催されますが、
一方で
過大な期待やプレッシャーが選手の皆さんにかかりやすいのも事実かと思います。
それでも、あのような大舞台で驚異的な記録を打ち立てたり、
卓越した演技を見せたりするアスリートたちは緊張しないのでしょうか?
緊張は、高すぎるとあがりの状態になり、
普段の実力を発揮するのが困難になりますし、
逆に低すぎても意欲や集中力が上がらず、
パフォーマンスの低下を招きます。
つまり、
適度な緊張が、身体能力を最大限に引き出すための鍵となります。
アスリートの方は、緊張と上手に関わり、
それを味方につけることで、
本番で最高のパフォーマンスを発揮しているのだと思います。
私たちは緊張する状況を苦手と感じたり、
不快に思うことが少なくありません。
しかし、緊張を「悪いもの」として捉えるのではなく、
やる気や能率を高め、
実力を発揮するために
「役立つもの」
と考えてみると、
緊張に対する見方が変わってくるかもしれません。
今月のひとこと
緊張と向き合うときは、「行動」を軸に
プレッシャーを覚える状況で
こころがゆれ動くのは、
とても自然なことです。
「緊張で焦らないようにしよう」
とコントロールを試みても、
残念ながら、
私たちのこころはそうそう言うことを聞いてはくれません。
自分のコントロールが及びにくいことに焦点をあてるよりは、
実践できそうな「行動」を軸に、
緊張と向き合ってみるのも一つです。
「まずは深呼吸をしよう」
「くすっと笑える写真を、自分の視界に置いておこう」
「緊張してますと、素直に口にしてみよう」…
あなたが取り組みやすいことを探してみませんか。