「やさしいボディスキャン」で身体を労わろう
身体を労わる方法のひとつとして、
「やさしいボディスキャン」
という方法をご紹介します。
好きな姿勢を取り、手は置きたい身体の場所に置いてみます。
優しくなでても構いません。
まずは足のつま先に意識を向けてみます。
つま先は温かいでしょうか?
冷たいでしょうか?
心地よいでしょうか?
それとも落ち着かない感じがするでしょうか?
つま先の感覚をそのまま味わってみます。
そして、「いつも頑張ってくれてありがとう」
と、心の中で感謝の気持ちを向けましょう。
もし不快な感覚がある場合は、
「辛いよね、大変だよね」
と声をかけてあげましょう。
このプロセスを、
足の裏、足首、ふくらはぎ、膝、太もも、お尻、腰、背中、胸、肩、腕、ひじ、手、指、顔、おでこ、頭…
と繰り返していきます。
時間がない場合は、どこか一部分だけでも意識を向けてみるとよいでしょう。
参考:Neff,K. D., & Germer, C.(2018).The mindful self-compassion workbook: A proven way to accept yourself, build inner strength and thrive. The Guilford press. 富田拓郎(監修)・大宮宗一郎・菊地創・高橋りや・井口萌娜(訳)(2019) マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック 自分を受け入れ,しなやかに生きるためのガイド 星和書店.
今月のひとこと
「あなた」と「わたし」の領域をそれぞれ大切に
親元へ帰省される方も増えるシーズンですが、中には
「親に自分の考え方 / 好きなもの / 大事にしていることを否定されたことがあるので、顔を合わせるのがつらい」
という方もいらっしゃるかもしれません。
他の人の家にお邪魔したとき、
たとえインテリアが自分の趣味と違っていても、
勝手に家の中を変えようとすることはないように、
ひとの心はそれぞれ「家」だと捉えると、
考え方や、何をどのように感じるかは、
本来「あなた」も「わたし」も自分で決めていいもの……
そう思うと、楽になるところもあるかもしれません。