食事から考える心身の健康
食事は、私たちの体の健康はもちろん、こころの健康も支えています。しかし、目まぐるしい日々の中では、仕事の片手間に食事を済ませることも多いかもしれません。
あまり嚙まずに急いで食べると、胃腸に負担がかかったり、満腹感を得られず食べ過ぎにつながったりすることもあります。
まずは最初の一口、あるいは一品だけでも、食リポができそうなぐらい丁寧に味わってみましょう。
匂いはもちろん、口に含んだときの食感や味わいの変化、喉を通る感覚など、食べるプロセスに意識を向けることで、気がかりなことからも自然と距離がとりやすくなります。
できれば、仕事机から離れた場所で食事ができると、リラックスしやすいでしょう。お気に入りのランチョンマットを敷く、好きな音楽を流すなど、くつろぎやすくなる工夫をするのも一つです。
親しい人との食事は、リラックスできて楽しいという方が少なくないかと思いますが、人前で食事をすることに強い不安や緊張感を覚える方もいます。
ときに食べ物が飲み込めなくなったり、吐き気やめまいなどが生じることに悩まれながら、食事の席に臨んでいる場合もあります。
相手の食べるペースや量を尊重し(「残すなんてよくない」など、否定的な声かけは控える)、お互いに無理なく過ごすことを大事にしていただければと思います。
今月のひとこと
緑の中にたたずんでみよう
現代では、自然から離れた生活を送られている方が少なくないかと思います。
若葉の緑がみずみずしく感じられる5月だからこそ、意識的に自然に触れてみませんか。
樹木の香りを楽しんだり、鳥のさえずりや川のせせらぎに耳を傾けたり、木漏れ日を浴びてみたり、五感を意識しながら自然を味わってみましょう。森林浴は、私たちのリラックスにつながると言われています。
自然あふれる場所へ足を運ぶのがなかなか難しい場合には、生活の中に観葉植物を取り入れてみたり、近くの公園で木々や花を眺めてみるのもおすすめです。